今回、こちらの『らいざ先生のFunCan体育 楽しいからできる!マット運動・跳び箱』を読ませていただきました。
『らいざ先生@rize_up_high の
FunCan体育 楽しいからできる!
マット運動・跳び箱』読了しました!普段からVoicyの「FunCan体育ラジオ」を聴いていて、「Fun(楽しい)」と「Can(できる)」を大切にする体育の考え方には、いつも共感しながら聴かせてもらっています。… pic.twitter.com/sJioCxOuEE
— こう@定時で帰る働き方を発信!小学校教師 (@kosensei8) September 22, 2026
らいざ先生といえば、Voicy「FunCan体育Radio」での発信をご存じの方も多いのではないでしょうか。
私も普段から聴かせてもらっています。
「Fun(楽しい)」と「Can(できる)」を大切にした体育について、実際の授業でのエピソードや具体的な実践を交えながら発信されているので、Voicyを聴いているだけでも、「なるほど、こういう体育をされているんだな」とイメージすることができます。
今回の本には、その「FunCan体育」が、マット運動・跳び箱の実践を中心にまとめられています。
普段Voicyで聴いていたお話が、本では写真やイラスト、単元の流れとともに紹介されています。
「こういう場を実際につくられているんだ」「こうやって授業を進めていくんだ」と、これまで聴いていた内容とつながり、さらに授業のイメージが広がりました。
「Fun」と「Can」がつながっていく体育
本書で大切にされているのが、タイトルにある通り「Fun(楽しい)」と「Can(できる)」です。
体育というと、どうしても「技ができるようになること」に目が向きがちです。
マット運動なら前転や後転。跳び箱なら開脚跳び。
もちろん、できなかった技ができるようになることは、体育の大きな喜びの一つです。
ただ、本書で紹介されているFunCan体育では、「できる」だけを切り取って考えるのではありません。
まず、子どもが、「楽しそう、やってみたい!」と思えること。
その中で実際に挑戦し、小さな「できた!」を積み重ねていく。
そして、その「できた!」が次の楽しさにつながり、また新しい挑戦へとつながっていく。
「楽しい」と「できる」を別々に考えるのではなく、両方がつながりながら子どもたちの学びが進んでいく。
この考え方には、私自身とても共感しました。
「場づくり」が具体的にイメージできる
本書の中でも、特に印象に残ったのが「場づくり」です。
マット運動や跳び箱で、子どもたちが「やってみたい」と思えるような場が紹介されています。
例えば、坂道マットステージ、リバーボックスやウレタンボックスなど。
名前を聞いただけでは「どんな場なんだろう?」と思うものもありますが、本書では写真とともに紹介されているので、実際の授業でどのような場をつくるのかがイメージしやすくなっています。
ちなみにスタートはこんな動きから紹介してますし、それでも怖い子のためにウレタン跳び箱に乗ってセーフティマットの上で前回りも紹介して、フカフカのマットに倒れ込む感触を楽しむ入り口も用意しています。… https://t.co/ukDD3JSNgj pic.twitter.com/EmwbM3Sop1
— らいざ☺︎FunCan体育 初の単著Amazonで予約受付中 (@rize_up_high) May 13, 2026
本書には、「安心して挑戦できる『場づくり』」「やりたい!を引き出す場づくり」という言葉も出てきます。
体育の授業を考えるとき、私自身もつい、「今日は何を教えよう」「この技のポイントをどう伝えよう」と、「教えること」から考えることがあります。
でも、本書を読んでいると、子どもに何を教えるかだけではなく、「子どもが挑戦したくなる場をどうつくるか」という視点も大切なのだと改めて感じました。
子どもが、「ちょっとやってみたい」と思える場がある。
実際に挑戦してみることで、「できた!」が生まれる。
そして、それがまた次の挑戦につながっていく。
本書にある、「小さな『できた!』が苦手を変える」という言葉も、とても印象に残りました。
写真やイラストを見ながら、「この場は自分の授業でもやってみたいな」と思えるものがたくさんありました。
単元全体が見える
そして、ありがたいのが、具体的な場づくりの紹介だけで終わらないところです。
本書では、単元全体の流れについても紹介されています。
どのような流れで単元を進めていくのか。
子どもたちがどのように技に向かっていくのか。
そうした授業の進め方についても書かれています。
場づくりを写真やイラストで確認でき、さらにその場をどのように単元の中で生かしていくのかまで見えてくる。
だからこそ、「この場、おもしろそうだからやってみよう」というところだけでなく、「こんなふうに単元を進めていけばいいのか」というところまでイメージすることができます。
体育の授業では、一つのおもしろい活動を知ることももちろん参考になります。
でも実際に授業をするとなると、「最初は何をする?」「次はどうする?」「子どもの気づきをどうつないでいく?」という単元全体の見通しも必要になります。
そこまで含めて紹介されているので、実際の授業づくりにつなげやすいと感じました。
「課題をもって技に向かう」子どもの姿
もう一つ印象に残ったのが、子どもたちがただ技を繰り返すだけではなく、自分なりの課題をもって取り組んでいく姿です。
本書では、「課題をもって技に向かう」ことや、「気づきを言葉にし、コツを共有する」ことについても紹介されています。
体育というと、どうしても運動している時間そのものに目が向きます。
でも、子どもが自分の動きを振り返ったり、「どうすればもっとできるようになるかな」と考えたり、友達と気づいたことを共有したりすることも大切です。
楽しそうだからやってみる。
やってみた中で、自分なりの課題に気づく。
そして、もう一度試してみる。
本書を読んでいると、「楽しい活動をたくさん用意する」ということだけではなく、その先の学びまで大切にされていることが伝わってきました。
体育ではどうしても「できたかどうか」に目が向いてしまうこともあるので、この視点は自分の授業でも大切にしたいと思いました。
体育が少し苦手な先生にも
体育の授業は、「どうやって授業を組み立てればいいんだろう」と迷うことがあります。
特にマット運動や跳び箱は、技のポイントだけでなく、器具の配置や場づくり、安全面など、考えることもたくさんあります。
そんなときに、「こんな場がつくれるんだ」と写真やイラストで確認できる。
さらに、「この単元はこんなふうに進めていくんだ」と全体の流れも見ることができる。
そのため、体育を専門にされている先生だけでなく、「体育の授業づくりに少し苦手意識がある」という先生にとっても、参考にしやすい一冊だと思います。
まずは本書で紹介されている場を参考にしてみる。
単元の流れを参考にしてみる。
そして、自分の学校の環境や目の前の子どもたちに合わせて取り入れていく。
そんなふうに活用できそうです。
まとめ
普段Voicyで聴かせてもらっている「FunCan体育Radio」。
Voicyでも授業の具体的なお話をたくさんされていますが、今回、本という形で写真やイラストを見たり、単元全体の流れを追ったりすることで、さらに授業の様子をイメージすることができました。
「楽しそう、やってみたい!」から始まって、小さな「できた!」が生まれる。
そして、その「できた!」が次の楽しさや挑戦につながっていく。
「Fun」と「Can」を切り離すのではなく、その二つがつながり、循環していく。
本書を読みながら、そんな体育の授業についてたくさん学ばせてもらいました。
体育が得意な先生はもちろん、
「体育の授業をどう組み立てよう?」
「運動が苦手な子も楽しめる体育にしたい」
「マット運動や跳び箱の場づくりを知りたい」
という先生にとっても、授業づくりのヒントが詰まった一冊です。
私も本書で紹介されている実践を参考にさせてもらいながら、自分の体育の授業にも取り入れていきたいと思います。
らいざ先生、素敵な本をありがとうございました!!!
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