仕事力アップ・効率化

子どもの聞く力、行動する力を育てる「指示の技術」に書かれてある3つのこと

こう
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こんにちは!小学校教員のこう(@kosensei8)です!

今回紹介する本は、「子どもの聞く力、行動する力を育てる!指示の技術です。

教師として、1日たりとも指示を出さなかった日はありません。

子どもたちを動かすためには、教師からの指示は必要不可欠です。

また、指示が上手な教師の教室は、あまり荒れません。

逆に言うと、指示を上手く出せないと、教室は荒れてしまいます。

そんな重要な「指示」ですが、思い返すと「こう言えばいい!」と教えてもらったことはありませんでした。

この本では、著者の土居先生が、その「指示」についての全貌を述べてくださっています。

子どもの聞く力、行動する力を育てる「指示の技術」に書かれてある3つのこと

  1. 子どもに「伝わる」指示の基本
  2. 指示のレベルを上げ子どもを成長させる方法
  3. 具体的な場面での指示の出し方

①子どもに「伝わる」指示の基本

教師がどれだけ指示を出しても、子どもたちに伝わらなければ意味がありません。

本書では、子どもに「伝わる」指示の基本が載ってあります。

  1. 1つの指示で1つの行動
  2. 端的に、具体的に話す
  3. 行動の終わりまで示す
  4. 指示が伝わっているか確認する
  5. 指示の前に準備をする!
  6. 指示を伝えた後は質問を受ける!

以上の7つの基本に対して

  • なぜ重要なのか
  • 指示のポイント
  • 良い例と悪い例をイラストで説明

という流れで、実際の指示の具体例を交えながらイメージしやすいように書かれています。

自分がいつもしている指示が基本に沿ってできているか、1つ1つ確認しながら読み進めることができました。

指示を出す根拠がはっきりと示されているので、本書を読んでから、自信を持って子どもに指示を出せるようになりました。

指示の基本の中で最も印象に残ったのが「指示後の質問」です。

年度初めに「質問は最後に受けます」と宣言しておき、パターン化しておくことで、指示中に口をはさまれないというメリットがあります。

また、子どもたちは質問を考えながら話を聞くようになるので、聞く力を育てることにもつながります。

こうした「指示の基本」をしっかりと押さえ、4月から先を見通した指示を行うことがとても大切だと感じました。

こう
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指示の基本を知れただけでも、本書を読んだ価値がありました。

②指示のレベルを上げ子どもを成長させる方法

土居先生は、子どもが考え自ら動くには「指示を無くす」ことだとおっしゃっています。

これは「指示の技術」とは一見矛盾するように思われますが、いつまでも教師が指示を出していては、子どもたちは成長しません。

子どもたちが、教師から指示されなくても「考え自ら動けるようにするためにはどうすればよいか」ということを常に考えて、指示を出していかなければなりません。

本書では「指示を無くす」までの、段階的な指示の出し方が具体的に書かれています。

レベルごとに、具体的な指示の出し方が示されているのですが、ここまで詳しく指示の仕方が書かれた本に出会ったのは初めてでした。

個人的には、子どもたちを「うまくやる気にさせて動かす指示」ばかりを意識して「考え自ら動く指示」をあまり使えていないことに気づきました。

本書を読んでから、学級でも少しずつ指示のレベルを上げて、子どもたちが考え自ら動けるように意識しています。

③具体的な場面での指示の出し方

本書の第5章では、以下14個の具体的な場面での指示の出し方が記されています。

  1. 登校時
  2. 起立
  3. 朝の会
  4. 当番活動
  5. ペアでの話し合い
  6. ノートの指示
  7. 練習問題を解く
  8. 授業終了時
  9. 教室移動
  10. 席替え
  11. 帰りの会での連絡
  12. 出張時
  13. 全校朝会後
  14. 学年だよりの配布時

例えば「朝の会」の声かけでは、以下のように、指示をどのようにレベルアップさせ、子どもたちの力を伸ばすかが明確に記されています。登校時や、授業終了後の指示などは、この本を読んだ次の日からすぐに実践しました。

すると子どもたちは、すぐに自分たちで考えて行動していました。

本書を読むまでは、ただいつも通り同じの指示を出していましたが、子どもたちの力を伸ばすためには、教師の指示のレベルアップが非常に大切だと実感しました。

子どもの聞く力、行動する力を育てる「指示の技術」を読んだ人の感想

子どもの聞く力、行動する力を育てる「指示の技術」に書かれてある3つのことのまとめ

  1. 子どもに「伝わる」指示の基本
  2. 指示のレベルを上げ子どもを成長させる方法
  3. 具体的な場面での指示の出し方

以上が、子どもの聞く力、行動する力を育てる「指示の技術」に書かれてある3つのことでした。

若手のみならず、中堅、ベテランの方にもおすすめの1冊です。

まだ読んでいない人は、ぜひ手に取ってみてください!

少しでも皆さんの教師人生のお力になれたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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