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「教師のNG思考」に書かれてある避けるべき6つの思考とは?

こう
こう
こんにちは!小学校教員のこう(@kosensei8)です!

今回紹介する本は、土居正博さんの著書「教師のNG思考」です。

教育の世界には、絶対的な正解はありません。

それは教師一人ひとりに個性があり、子どもたちも一人ひとり違うからです。

しかし「不正解」は存在するのではないかというのが、著者の考えです。

本書では著書の土居正博さんの経験をもとに、教師が陥りやすい「NG思考」が6つ述べられています。

「教師のNG思考」に書かれてある避けるべき6つの思考とは?

教師の避けるべき6つの「NG思考」は、以下の通りです。

  1. 他責思考
  2. 手段の目的化思考
  3. 「横並び・安定・事なかれ」思考
  4. 極論思考
  5. 無自己分析思考
  6. 学校内価値過大視思考

この記事では、その中の2つを紹介します。

こう
こう
全体を読んだ感想も記事末に載せています。

①他責思考

他責思考とは、何か物事がうまくいかない時、その原因を自分ではない他者などに求める思考のことです。

  • テストの点数が悪いのは子どものせい
  • 授業中発言がないのは子どものせい
  • 子どもが挨拶をしないのは子どものせい

こう考えている人は、他責思考に陥っているといえます。

他責思考は対子どもだけではありません。

保護者から要求があったときに「あの親はモンスターペアレントだから」と考えてしまうのも、同じことだといえます。

他責思考の特徴としては「無意識のうちに陥ってしまう」ということです。

こう
こう
保護者からの要求に「子どものためだと思ってやっているのに!」と考えてしまうことがありました…反省ですね。

「子どものために」と思って一生懸命やっている教師ほど、上手くいかなかったときに、問題から目を逸らしてしまいます。

無意識下で他責思考になると、自分自身の指導を改善しようと思わず力量は上がりません。

そのため「教師は他責思考に陥りやすい」ということを自覚しておくことが大切です。

この章では、教師の他責思考の具体例を紹介した後、なぜ他責思考に陥るのかその原因についても述べられています。

②手段の目的化思考

「手段の目的化思考」とは本来「目的」を達成するための「手段」を「目的」のように捉えてしまう思考のことです。

例えば野球少年が「試合でホームランを打つ」ために「毎日200回素振りをする」とします。

その場合の「目的」と「手段」は以下の通りになります。

  • 「目的」=「試合でホームランを打つこと」
  • 「手段」=「200回素振りをすること」

しかし毎日練習に取り組む中で、いつからか「200回素振りをすること」=「目的」になってしまうことがあります。

このような「手段の目的化」は教育の世界でも多々起っています。

  • 教師が言わないのが良い授業
  • 音読の宿題は音読カードにハンコを押してもらうこと
  • 板書にこだわること

これらはあくまでも「手段」であり「目的」ではありません。

本来の目的は子どもたちの力を伸ばし、成長させることです。

ではなぜ、このような「手段の目的化」に陥るのでしょうか。

それは「子どものため」と「教師の力量を高めるため」が混同されていることが大きな原因の1つだと述べられています。

この章では「手段の目的化思考」の具体例と様々な要因に加え、この思考を乗り越えるためには、どのようにすれば良いのかが書かれています。

「教師のNG思考」は「ハウツー本」ではない

本書では上記に書いた通り、それぞれの「NG思考」に対しての

  • 具体例
  • 要因
  • 問題点
  • 乗り越え方

について書かれています。

この本に惹かれた大きな要素としては、著書の土居正博先生が自らの失敗談を具体的に述べられているところです。

そしてその「NG思考」がまさに多くの教師が陥っていることだと感じました。

こう
こう
読みながら耳が痛くなる内容ばかりでした…!

「解決方法」の提案を試みる書籍が多い中で、不正解を考えておくことで、子どものみならず教師も成長できるという考え方に感銘を受けました。

レベルの高い実践はすぐにできませんが、「不正解をしないようにしよう」という意識は今すぐにでも実践することができます。

何度読み返しても勉強になる、若手・中堅のみならず、教師の方全員に読んで欲しい本です。

「教師のNG思考」を読んだ人の感想

「教師のNG思考」のまとめ

土居正博さんの著書「教師のNG思考

まだ読んでいない方は、この機会にぜひ手に取ってみてください。

少しでも皆さんの教師人生のお力になれたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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